病院に入院したり、手術をすると大きな出費になります。
精神的にも負担がある上に、金銭的にも大きな負担になります。
「そのために、ちゃんと医療保険に加入しているから大丈夫」と
いう声が聞こえてきそうですが、
医療保険に加入していない場合でも、利用できるものがあるんです。
それは、
加入している「健康保険」
健康保険は働いている方は、
職場の健康保険組合や全国健康保険協会、
自営業の方などは、国民健康保険に加入していると思います。
健康保険に加入していれば、
医療費や薬局の支払いの際にかかった費用の負担を
「3割」にしてくれますよね。
実は、それ以外にも利用できるものがあるんです。
それが、
「限度額適用認定証」
難しい言葉のように聞こえますが、
「一定の金額を超えると、負担を少なくしますよ」という
大変ありがたいものです。
例えば、
標準報酬月額(給与の総支給額と思ってください)が 28万円の方が
○月2日から○月21日まで入院、手術をしました。
20日間の入院と手術で、100万円の医療費がかかりました。
しかし、健康保険で3割(30%)の負担なので、
100万円 × 3割(30%) = 30万円 の支払いです。
まだまだ負担が大きいですよね。
しかし、限度額適用認定証を病院に提示すると
窓口での支払いが、87,430円になります。
負担が減らせますよね。
事前に病院に出しておくことで、窓口での負担が少なくなります。
もちろん、忘れていた場合でも
事後精算することができますが、
一時的に立替が必要となりますので、できることなら
入院する前に、健康保険組合などに問い合わせて
「限度額適用認定証」を取り寄せることをお勧めします。
注意点として、
・健康保険の負担にならないものは、適用されません。
(差額ベット代や食事代他)
・月単位の計算となるので、月をまたいでの支払いの際は
2ヶ月目以降の計算方法が変わります。
(詳しくは、加入中の健康保険組合などで確認してみましょう)
こう考えてみると、
長期の入院の場合は健康保険で、ある程度カバーできるので
医療保険を見直すきっかけにもなりそうですね。
福岡和白FP相談室 ファイナンシャル・プランナー
CFP®︎ 香月 和政