共済保険の見直し

2019年11月05日 00:22
カテゴリ: 生命保険

先日、保険の相談を受けました。
50歳代後半の女性。夫(59歳)と二人暮らしで、夫が定年退職をするため、保険を見直したいとのことでした。約10年ほど前にお子さんが、大学を卒業した時に保険の見直しされたそうです。その際に大きな死亡保障のある保険は解約され、◯◯共済に加入され現在に至っています。


今後も、その共済に加入し続けたいが、メリット・デメリットを知りたいとのことです。
今回の相談者さまは、10年前に保険の見直しをされ、その後は医療保障を準備したいとのことでした。

現在の共済に加入しているため、医療保障は、ご夫婦ともに入院1日目から10,000円(病気、ケガとも)、手術や先進医療保障も少ないながら給付金があります。月の掛け金は、2,000円と年齢の割に安いものです。
この掛け金で、このまま終身保障であれば良いのですが、このタイプは今後、保障が変わっていきます。

今後の掛け金は、2,000円と変わらないのですが、
60歳になると、入院1日目から7,500円(病気、ケガとも)と保障が少なくなります。

65歳になると、入院1日目から2,500円(病気、ケガとも)に入院時の保障が大きく減ります。これから病気になる確率が高くなる時に、入院保障が減ってしまいます。

70歳になると、病気で入院した際の入院日数の上限が44日までになります。

80歳になると、病気での入院1日目が1,000円(ケガの場合)、病気の場合は保障されません。

85歳以降は、継続することができず、無保険状態です。

今後の保障内容は変更されることもあるかもしれませんが、現在の状況では、保障が段々と少なくなります。
今回の相談者さまも保障が少なくなることに不安があるため、再度、保険の見直しをするか検討するそうです。

保険は、みなさんの考え方の違いもあると思います。
なるべく安い保険料で加入しておきたい。
一生涯安心できる保険に加入したい。
他にも十分な貯蓄があるので保険は加入したくない、という方もいらっしゃいます。
それぞれの事情があると思いますので、
メリット、デメリットを正しく知った上で、見直しを検討すると良いと思います。

追伸:後日、相談者さまは、入院保障がなくなる不安があったため、終身型の医療保険に加入されたそうです。

※お客さまのご協力を受けて、掲載させていただきました。

福岡和白FP相談室 ファイナンシャル・プランナー CFP®︎ 香月 和政

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